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ボアホールレーダ探査

ボアホールレーダ探査は、ボーリング孔から数10MHz~数100MHzの電磁波を周辺の地盤・岩盤へ照射し、その反射波を解析して地質状況の推定や埋設物探査を行う手法です。
利用するボーリング孔が1本の場合をシングルホール・モード、複数の場合をクロスホール・モードと呼びます。
*弊社のボアホールレーダ探査を実施する際には、VP65塩ビパイプを設置したボーリング孔(86㎜)が必要になります。
**本手法は海水中や金属ケーシング内では適用できません。

指向性ボアホールレーダ(RT:ReflexTracker)について

従来のボアホールレーダ探査では、測定対象物がボーリング孔からどの方向にあるかは特定できませんでした。
弊社では大阪電気通信大学海老原聡教授のご指導の下、新たな探査装置を製作いたしました。
受信アンテナのみをマルチチャンネル化したことで、下図のように測定対象物が存在する方向や位置の特定が可能となりました。
製作して数年が経過し、日本国内の多くの現場にて稼働しております。
*本レーダシステムには、送信アンテナからの放射される電磁波が任意の方向に制御できる機能は搭載されていません。


3次元指向性ボアホールレーダシステム ReflexTracker®

地盤および岩盤サイトでの適用事例(上段:空洞・防空壕、下段:亀裂・破砕帯)

ボアホールレーダによる探査実績